『The Asylum Years』 Judee Sill とにかく切ないけれど、気持ちよく
- アーティスト: Judee Sill
- 出版社/メーカー: Rhino/Wea UK
- 発売日: 2006/07/24
- メディア: CD
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正直ほとんど知らない歌手でしたが、Amazonの評価が高かったので購入してみました。アマゾンの評価って外れも多いので、こういうのはかなり慎重にしないといけないのだけど、でもその頃、女性のボーカルに飢えていたので、失敗してもまぁいっかというくらいな感じで購入。
しかし・・・。
いい意味で期待を裏切られました。
ものすごくいい。
とにかく切ない歌声。
そして自然なメロディ。
聴いているととても気持ちが安らぐ。
調べてみると、このJudee Jillという女性のボーカルは、とても波瀾万丈の一生を送っているようだ。10代で犯罪と麻薬の世界に入り浸るようになり、服役中にキーボードをマスターし、それからシンガー・ソングライターの道を歩み出したらしい。しかしその後の道のりも過酷で、1979年薬物過剰摂取によって35歳の若さで亡くなってしまったという。
薬物をすることは許されないことではあるが、そこにしか救いを見出せなかった人生は、あまりに過酷で胸を引き裂くものであり、その魂を抱きしめたい気持ちに駆られてしまう。
様々な人間の悲しみを経験し、薬物ではなく、キーボードと歌うことに光を感じ取ったその完成がつまった一枚。
正直私は、初めて聴いた時、なんだか切なく涙が落ちてきた。今はBGMとして聴いている。ちょっと落ち込んだり、元気がない時、この歌は気持ちを落ち着かせて、そしてやる気を出してくれるのです。