音楽かけ流し BGMを聴きながら

仕事の時に聴く、のんびりする時に聴く、なんとなく聴く、いつも日常にあるBGM

『The Asylum Years』 Judee Sill  とにかく切ないけれど、気持ちよく

The Asylum Years

The Asylum Years

 

  正直ほとんど知らない歌手でしたが、Amazonの評価が高かったので購入してみました。アマゾンの評価って外れも多いので、こういうのはかなり慎重にしないといけないのだけど、でもその頃、女性のボーカルに飢えていたので、失敗してもまぁいっかというくらいな感じで購入。

 しかし・・・。

 いい意味で期待を裏切られました。
 ものすごくいい。

 とにかく切ない歌声。

 そして自然なメロディ。

 聴いているととても気持ちが安らぐ。

 調べてみると、このJudee Jillという女性のボーカルは、とても波瀾万丈の一生を送っているようだ。10代で犯罪と麻薬の世界に入り浸るようになり、服役中にキーボードをマスターし、それからシンガー・ソングライターの道を歩み出したらしい。しかしその後の道のりも過酷で、1979年薬物過剰摂取によって35歳の若さで亡くなってしまったという。

 薬物をすることは許されないことではあるが、そこにしか救いを見出せなかった人生は、あまりに過酷で胸を引き裂くものであり、その魂を抱きしめたい気持ちに駆られてしまう。

 様々な人間の悲しみを経験し、薬物ではなく、キーボードと歌うことに光を感じ取ったその完成がつまった一枚。

 正直私は、初めて聴いた時、なんだか切なく涙が落ちてきた。今はBGMとして聴いている。ちょっと落ち込んだり、元気がない時、この歌は気持ちを落ち着かせて、そしてやる気を出してくれるのです。